2005-03-24 Thu [ 精密切削加工::材料(真鍮) ]
by yotch
こんばんわ!yotchです!前回から間が空いてしまいましたが、再び真鍮について
書きたいと思います。
真鍮の中でも快削黄銅C3604を使っているのですが
加工上、うちでは使える材料と使えない材料とがあります。
それは何故か。。。
まずはこちらをご覧下さいませ↓


うちの工場では、内径寸法5ミクロンの加工をしてます。
内径形状は例えば 入り口φ8真ん中φ6.5奥側(突っ切り側)φ8
といった感じの段付き形状です。
ですので、穴加工中での切粉の出方がポイントになります。
上の写真は、キリコが比較的細かく、粉状というかキリコのチップが
細かいです。
これなら材料としてOK品です。
しかし下の写真はキリコが細かくなく、繋がっているのもあります。
これではミクロン台の加工には不向きです。
加工中にキリコが邪魔して寸法が安定しないと思われます。
恐らく安定した寸法管理が出来なくなって全数検査しなければ
ならなくなるかも。。。
ストレート穴なら、問題ないでしょうが、段付き形状の穴加工には
不向き、よってうちの場合ではNG品になってしまいます。
他の材料についても同様で、
材料のキリコの出方(削りやすさ)、曲がり、表面のキズ等には
神経使ってます。
場合によってはメーカーと打ち合わせして徹底したものを要求
することもしばしばです。
どこの加工屋さんもそうだと思いますが、やはり、色んな方面に
こだわりを持って加工してます。
それによって
良いものが出来る!信頼される!!仕事が増える!!!
と思います。
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