形状測定でのトラブル

先日、お客様から寸法公差から外れているとの御連絡が
ありました。

どのくらい外れているのか?聞いてみると社内で把握してる
寸法とかけ離れた測定値だったのです。

寸法公差としては、そんな精密な箇所でもなく。。。

これはおかしい!

原因の追及が始まりました。

原因を簡単に言えば、弊社とお客様との測定方法(測定器)
が違うため、相関が取れていない事にありました。

今回の指摘箇所は図面上でいうと架空の点と点との距離。

理想は3次元測定器ですが、今回加工した切削部品の
形状が3次元測定器では信頼性がない形状のため社内では
投影機を使いました。

お客様は形状測定器。
お客様の測定データを見せてもらいましたが、見た瞬間
思いました。

あっ、形状測定器の針の先端で計れていないな。と

針の先端ではなく、ちょっと土手部分で計ってしまった
のでしょう、その為架空の点がキチンと取れず、公差外
になったと思われます。

架空の点と点の距離を測るのは、意外と投影機が有効だと
思います。

リアルに形状が見れますし。
工具顕微鏡もアリだと思います。

何でも形状測定器で測れば良い。ってもんじゃないと
思っています。

形状によって最適な測定器・測定方法を考える。
品質管理で結構重要な事だと信じています。

内径(穴)箇所を何でもピンゲージで見れば良いって
モンじゃないのと一緒。

場合によってはエアマイクロが必要な場合もあるし、
デジタルノギスで十分な場合だってある。

今回のトラブル箇所を念のため産業技術センターで測定
してもらいましたが、弊社測定値に近い結果になりました。

鳥取県の立派な機関の測定結果なので、きっとお客様も
納得されてると思います。

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