もし自分が購買担当だったら、どんな加工業者を選ぶか?
──町工場の社長が真面目に考えてみた!(笑)
普段は「選ばれる側」「受注する側」として日々努力しているわけですが、ふと思ったんです。
もし自分が“発注する側”だったら、一体どんな加工屋に頼みたくなるんだろう?
へき地鳥取の片隅でNC自動旋盤を回し続けてきた加工屋の視点で、ちょっと真面目に考えてみました。
弊社も時々ですが、協力業者さん、外注先さんを探すことがあるんです。
1 図面を送ってからの“反応速度”がまず大事
納期やコスト以前に、「とりあえず反応があるかどうか」ってめちゃくちゃ大事ですよね。
見積もり依頼をして、数日音沙汰なし…ってなると、「本当に対応できるの?」と不安になります。
うちでも、すぐに回答できない場合は「確認中です」「いつまでにお返事します」と、
“一報を入れる”ことを意識してます。
当たり前のことなんですが、これが意外と差になる気がします。
2 出来る・出来ないをはっきり言ってくれるところ
「出来そうな気もするけど、やってみないと分からない」
…加工の現場ではこういうケースも正直あります。
でも、無理に受けて結果としてトラブルになるくらいなら、
“今の体制では難しい”と正直に言ってくれる業者の方が、最終的には信頼できる。
発注する立場で考えると、安心感のある一言って大きいんだな、と改めて実感。
3 品質や納期は当然。でも「伝わるかどうか」も大事
寸法公差や表面粗さといった品質要求、短納期での対応…。
これらは、どこの加工屋さんもある程度は頑張ってくれると思います。
でもそれ以上に大事なのは、図面の意図や懸念点をしっかり“共有できるか”どうか。
うちでも「何となく分かったつもり」にならないように、
加工前のすり合わせや確認はしっかりやるようにしています。
結局、“安心出来るかどうか” が全てかもしれない
もし自分が購買担当だったら、
「腕がいい」「安い」「早い」よりも先に、“ちゃんと伝わる相手かどうか”を見てしまう気がします。
それってつまり、
「ミスの芽を一緒に潰してくれる」「自分の言いたいことを分かってくれる」「トラブルにも誠意持って対応してくれる」
そんな**“ちょうどいい距離感のパートナー”**を探してるんだと思います。
うちも、そんな存在を目指していきたいなと、改めて思ったのでした。
次回予告!
「働きたい町工場って、どんな会社?」というテーマでもう一歩、自分たちの在り方を掘り下げてみようと思います。
加工技術だけじゃなく、“空気感”や“居心地”って実はとても大事な要素なんじゃないか──そんな話も交えて綴ってみます。
よければそちらも、ぜひぜひ(笑)