“働きたい町工場”って、どんな会社?

──NC自動旋盤加工屋の社長が、ちょっと真面目に考えてみた話

最近よく耳にする「働き方改革」や「若手のモノづくり離れ」という言葉。
都会の話と思っていましたが、地方の町工場にとっても他人事じゃない!

ふと、自分たちの会社は「働きたい場所」になれているのか?
改めて考えてみたくなりました。

 “ちゃんと整っている”って、やっぱり大事

これは実感ですが、作業場がきれいで、物の置き場所が決まっているだけでも、ずいぶん気持ちよく働けます。
モノが散らかってると、仕事も気持ちもバタつきがち。

「段取りがいい」「整ってる」って、
働く人にとっては“安心感”なんだなと日々感じています。

弊社は少数なので、5Sのような過度な整理整頓はいませんが、毎日掃除とある程度の整頓はしてるつもりです。

 なんでも言える空気があるか?

新人が「こんなことで質問していいのかな…」って思ってしまうような空気では、成長も定着もしません。

うちでも、「気づいたことを口に出せる」文化は大切にしてきたつもりです。
検査員の“違和感”や、現場の“気づき”が、大きなヒントになることも多いですし。

言いやすい雰囲気、聞いてもらえる安心感。
これ、実は技術より大事だったりします。コミュニケーション、仲良くやろうとする雰囲気は弊社にはあります。

もっと言うと、積極的に行ってやっちゃう失敗は許す風土です。失敗しないと成長出来ませんからね。

 「地味でも成長できる」職場は、実は強い

町工場の仕事って、見た目は派手じゃないけれど、
同じ加工でもちょっとしたズレに気づけるようになるとか、
効率的な段取りに工夫を加えるとか、
目に見えにくい“熟練”がどんどん積み上がる世界です。

そういう小さな成長がちゃんと評価される場所なら、
「ここで続けたい」と思ってもらえるかもしれない。

 うちはまだまだです。でも、目指す方向だけは決めてる。

正直に言えば、まだまだ理想通りではありません。
でも、こんな会社にしたい──という思いは持ち続けています。

それはつまり、
「無理を強いる現場」ではなくて
「頑張る人が報われる場所」
にしていくこと。

ちょっとくらいの無理は必要かも知れませんが、そればかりではいけない。

町工場って、機械の音だけじゃなく、人の声もちゃんと響いてる場所がいいですよね。

 次回は…
“へき地で頑張るNC旋盤加工屋”の実情と、その裏側にある小さな工夫やしぶとさについても、書いてみようと思います。
鳥取からでも都市のニーズに応える方法、あるんじゃないかと思っています。

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