NC旋盤加工の地方対応は不利?──それでもへき地で続ける町工場の理由

へき地からでも応えたい──加工屋の、うまくいかなかった話も含めて

「ちょっと遠いですね」
「今回は、近隣の業者さんにお願いしたいんですよ」

──こんな言葉、何度となく聞いてきました。
場所で勝てないのは分かっています。
ここは鳥取。物流も営業も、都会の会社とは条件が違う。

だからこそ、“他でできない価値”を出さないと話にならない。

分かってるんです。分かってはいるんですが、
それでも、うまくいかなかった話の方が多いのが現実です。

遠いってだけで、話が消える。悔しいけど、これもリアル

「品質は良さそうだけど、万が一の時に近くじゃないと不安で…」
「上司に相談したら、やっぱり近隣の業者をって言われて」

実際にあったやりとりです。
内容的にはイケそうだった案件も、“距離”という理由だけで消えてしまった。

これ、なかなかこたえます。

でも、そうじゃないお客さまもいた

ある時、そんなふうに見積りで終わった会社から、
半年後にふいに連絡が来ました。

「他社とうまくいかなくて、前に対応してくれた時の印象が良かったから、もう一度お願いできますか?」

…正直、ちょっと泣きそうでした。
遠くても、顔も合わせてなくても、“誠実さ”や“対応の仕方”って、ちゃんと届いてたんだなと。

成功も失敗も、“しぶとく続けた先”にあるもの

全てがうまくいっているわけではありません。
むしろ、途中で終わった話、失注した案件の方が圧倒的に多いかもしれません。

でも、それでも続けてこれたのは、
「鳥取でも、ちゃんとやってくれる」
そんな一言を何度かいただけたからです。

都会のように便利ではない。
派手な実績も多くはない。
でも、「やるべきことを、ちゃんとやる」
それだけはずっと大事にしてきました。

派手さはない。でも、しぶとさならちょっと自信があります。
うちはまだ発展途上の町工場。
それでも、へき地からでも応えられる加工屋でいたい──そう思いながら、今日もNC自動旋盤を回しています。

次回予告?
「少人数だからこそ生まれる“呼吸”の話」
次回は、現場内のコミュニケーションや空気感について、少し掘り下げてみたいと思っています。

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